自己排除・入金限度額・プレイの一時停止

入金限度額の仕組み

入金限度額とは、一日、一週間、一か月といった期間ごとに口座へ入れられる金額の上限を、プレイヤー自身が決めておく設定です。B86 で取り上げている事業者では、この設定は当サイトではなく各社のアカウント内、多くは責任あるゲームプレイの項目に置かれています。限度額はカードや電子ウォレット単位ではなく口座単位で効くため、支払い方法を変えても回避はできません。集計されるのは入れた金額であって負けた金額ではない点は、数字を決めるときに覚えておく価値があります。

変更の扱いが上げ方向と下げ方向で対称でないのは、意図的なものです。金額を下げる場合や初めて設定する場合は、通常その場で反映されます。支出を減らすためにわざわざ待たされる理由がないからです。一方で引き上げは多くの事業者が待機期間を設けており、一日程度が一般的で、規制によってはさらに長くなります。その狙いは、決断が一時の気分を越えて残るかどうかを確かめることにあります。待機中の申請は原則として取り消せますし、放置すれば以前の上限がそのまま残ります。

時間・賭け金の上限とプレイ時間の通知

制限できるのは入金だけではありません。損失上限は一定期間に減らせる金額を、賭け金上限は勝ち金を回している場合も含めた総ベット額を抑え、セッション上限は決めた分数で遊技を終了させます。プレイ時間の通知はこれらより軽い仕組みで、三十分あるいは一時間ごとに経過時間と収支が画面に表示され、続ける意思があればそのまま遊技は続きます。

これらは、遊ぶこと自体はやめないが、時間に区切りを持たせたい人に向いた設定です。完全な休止との違いは重要で、何も閉じられず口座は開いたままであり、通知が出るたびに判断はプレイヤーの手に戻ります。おおむね自分を保てている人にとってはそこが長所ですが、そうでない人にとっては短所にもなります。読まずに閉じられる警告は、もはや何の役目も果たしていないからです。その傾向に心当たりがあるなら、次の一歩は下の節にある手段のいずれかになるでしょう。

一時停止と自己排除

一時停止(タイムアウト)は、あらかじめ期間を決めて取る短い休みで、数日から数週間程度が一般的です。期間中は入金が受け付けられずゲームも操作できなくなり、販促メールは止まるはずで、多くの事業者では出金可能な残高の引き出しだけは続けられます。自己排除ははるかに重い措置で、期間は月単位や年単位となり、停止ではなくアクセスの遮断にあたります。国によっては中央の登録簿に記録され、許可を受けた全事業者にまとめて効力が及びます。

確定する前に知っておきたい実務的な点がいくつかあります。口座に残った現金は通常プレイヤーへ返金されますが、進行中のボーナスやフリースピン、未達の賭け条件は失効するのが一般的で、後から復活することはありません。一時停止も自己排除も、申し出による早期解除はできません。それこそが制度の要点であり、サポート窓口にも解除の権限はないのが通例です。期間が満了しても口座が自動的に再開されることはほとんどなく、本人の明確な手続きが必要で、さらに待機期間が置かれることも珍しくありません。

相談できる窓口

ギャンブルが自分の選択に思えなくなったときの相談先は、無料で秘密が守られるものが用意されています。日本では各都道府県と政令市の精神保健福祉センターが依存に関する相談を無料で受け付けており、電話番号や受付時間は各センターの公式サイトに掲載されています。同じ経験を持つ人が集まる自助グループとしてはギャンブラーズ・アノニマスがあり、家族の側の相談先としては全国ギャンブル依存症家族の会が知られています。海外の窓口では Gambling Therapy が複数言語のオンライン支援を無料で行っており、いずれの団体も特定の事業者とは無関係です。

話すことと並んで、手を動かす対策も効きます。多くの銀行やカード会社ではアプリから特定の決済を止められるようになっており、BetBlocker のような無料のブロックソフトはスマートフォンや自宅の回線にも導入できます。信頼できる相手に一人だけでも決断を伝えておくと、限度額をこっそり戻すことは格段に難しくなります。負債のほうが差し迫った問題になっているのであれば、もう一度入金するより先に、無料の家計相談や法律相談を使うほうが役に立ちます。

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